腎結石とは
腎臓で排泄された尿は、尿管を通り膀胱に貯まり、尿道から体外に排泄されます。
その途中で、体に不要になった物質(蓚酸カルシウムなど)が結晶化して大きくなったものが尿路結石です。
腎臓内にできた結石を、腎臓結石(腎結石)といいます。腎結石が尿管まで流れ出てきたものを尿管結石といい、結石のある位置によって腎臓結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石と名前が変わり総称して尿路結石と呼ばれています。
症状
結石が腎臓にできても、腎臓内にある場合はほとんど痛みがありません。
結石が腎臓から尿管に移動し詰まってしまうと、お腹、腰から背中にかけて生じる激しい痛みなどを引き起こします。
このときの痛みは結石が膀胱内に出れば解決します。
膀胱内に出た結石は通常速やかに体外に排出されますが、前立腺肥大症があったり、膀胱機能が悪い場合には膀胱内にとどまり、知らぬ間に大きくなっていることがあります。
原因
尿路結石は中年以降の男性に多く、調査結果のある1960年代から一貫して患者さんの数は増加しています。
食生活の欧米化、人口の高齢化などが関係しているようです。
再発することが多く、体質に加えて、日常生活様式が関与していると考えられています。
結石体質に加えて摂取水分量の不足、過剰のカルシウム、蓚酸、塩分、糖分、動物性蛋白質、アルコールなどの摂取が結石再発を助長させているとされています。