膀胱結石とは
尿路のうち膀胱に石が溜まってしまう病気で、尿の流れが中断され排尿が困難になってしまったり、特定の姿勢でしかおしっこができないようになってしまいます。
膀胱結石は腎臓の結石が膀胱まで落ちてきたものと、膀胱内で発生して出来るものと2種類あります。
前者について。
通常尿路結石は腎臓でできますが、尿路の中で一番細い「尿管」を通って膀胱へ出てきます。
膀胱からは「尿道」を通って体外へ排出されるのですが、「尿道」は「尿管」より太いため結石は尿と一緒に外へ出ます。
しかし膀胱の出口から尿道にかけ流れが悪いとおしっこをした後も膀胱に尿が残ったままになることがあり、石が取り残されて大きくなってしまいます。
後者について。
何らかの原因で膀胱内に尿が残る場合や、膀胱内にある一定期間チューブを入れていた場合などに膀胱内で結石ができてくることがあります。
排尿障害は男性のほうが多いため、女性より男性に多く見られる病気です。
症状
症状も様々ありますが、具体的な症状として頻繁にトイレに行きたくなる、尿の流れが止まってしまう、特定の姿勢でないと排尿出来ない、尿の色が濃い、暗赤色、血の色の尿が出る、腹痛(下腹に圧迫感・不快感)がある、というような症状が見られます。
膀胱から出る尿の流れを阻害されたり、結石によって膀胱の内側を刺激されることで激しい痛みを生じることもあります。
逆に、希に全く痛みを感じなかったというケースもあります。
原因
ほとんどの膀胱結石は排尿障害が原因となっています。
前立腺肥大症や尿道狭窄、神経因子膀胱などにより膀胱に尿が残ってしまうようになり、腎臓から流れてきた結石が残って大きくなったり、排尿障害に対してチューブを使ったりすることで結石ができたりします。
希なケースですが、膀胱の手術をした際の、縫合した糸が核となり結石ができてしまう事もあります。