EDとは
勃起機能の低下を意味し、EDと聞くと完全に勃起ができない状態と思うかもしれませんが、実はそうではありません。
勃起に時間がかかったり、勃起しても維持できない為、うまく性交が出来ない状態をいいます。
現在日本でのED患者数は推定で1130万人と言われております。40代から増えてくる傾向にあり、40代のおよそ6人に1人がED症状を抱えていると推定されています。
初期は時々勃起しなくなるだけですが、重症化すると常にこのような状態になっていきます。何気ない日常生活がEDの原因にもなるので、上記の状態が当てはまるようなら早めに治療しましょう。
症状
感じる症状は人それぞれですが、興奮しても勃起しない・十分に硬くならない・維持できないなどで性交が妨げられてしまう。
またたとえ自慰で勃起・射精ができても性交が出来ない場合はEDの可能性もあります。
原因
EDの症状が起こる原因は主に3種類あります。
心因性ED
働き盛りの30~40代に多くみられ、仕事などの精神的ストレスや夫婦関係などの日常ストレスなどが原因となる事もあります。
また性交を行った際に、たまたまうまく出来なかった事によるトラウマが「また失敗してしまうかも」という不安が大きくなりEDを発症してしまうケースもあります。
器質性ED
高齢の50~60代に多く、年齢を重ねると血管や神経が弱くなって様々な障害が起こります。
血管の問題による原因と神経の問題による原因がありますが、生活習慣病である高血圧、脂質異常症、糖尿病などが原因で動脈硬化が進むと、陰部の血流が悪くなってEDとなったり、糖尿病神経症、脳卒中などで神経障害が進むと脳から陰茎へ興奮を伝えることができなくなり、EDとなります。
他に手術や外傷による神経障害も原因となります。交通事故などで骨盤骨折や脊髄損傷したり、前立腺がんや膀胱がんのなどの手術で神経が断裂するとやはり興奮が伝わらなくなり、EDとなります。
また喫煙や過度の飲酒もEDを引き起こすと考えられているので、なるべく控えるようにしましょう。
薬剤性ED
薬の副作用でもEDになる事があります。中枢神経や循環器、消化管に作用する薬などで具体的には抗うつ薬、抗精神病薬、降圧薬、抗潰瘍薬などがあります。